第36回ひと・健康・未来シンポジウム2026京都
「人類にとって食料とは何か」
開催概要
食料危機が問題となっている現代に、人類にとって食とは何かを、根底から考えたい。山極氏から類人猿の中でも人類(ヒト)の持つ食の特性について、ローマ文化及び多様な異文化の中ではたす食の役割についてヤマザキマリ氏から、料理家の土井善晴氏からは一汁一菜の意味から人間の日常食とその重要性を論じてもらい、食の社会的役割、生物学的役割、食の本質についてのシュンポシオン(本来の意味でのシンポジウム=饗宴)にしたいと思います(飲み物は水ですが)。
2026年9月5日(土)13:00〜16:00
ヒューリックホール京都
京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
立誠ガーデン ヒューリック京都1F
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担当理事
公益財団法人ひと・健康・未来研究財団 理事
講演内容
公益財団法人ひと・健康・未来研究財団 理事
1951年京都生まれ。農学者・文化人類学者。京都大学農学部卒、農学博士。富山大学人文学部助教授を経て京都大学大学院農学研究科教授。2015年より龍谷大学に農学部を創設し、初代農学部長。和食文化学会副会長、日本農業経済学会副会長、日本アフリカ学会副会長を歴任。現在は、京都大学名誉教授、龍谷大学名誉教授。著書・編著に『人間にとって農業とは何か』『文化としての農業、文明としての食料』『アフリカから「農」を問い直す』など。
人類は農耕を始めることによって食も生き方も変わってしまった。また人と人との繋がりも変わってしまった。このことで文明も生まれたが、自由もなくなった。アフリカの農業から、私たちの社会の食と農の役割を再考する。
公益財団法人 ひと・健康・未来研究財団 理事
京都大学理学部卒、理学博士。同大学教授、総長を経て、現在、総合地球環境学研究所 所長。人類進化論専攻。屋久島で野生ニホンザル、アフリカ各地で野生ゴリラの社会生態学的研究に従事。国際霊長類学会会長、日本学術会議会長を歴任。南方熊楠賞、アカデミア賞受賞。著書に『人生で大事なことはみんなゴリラから教わった』、『共感革命』、『争いばかりの人間たちへ』、『老いの思考法』、『ゴリラの森で考える』など多数。
人間は霊長類の一種で、植物食を基本とした雑食であり、腸内のバクテリアに消化を助けてもらい、多くの食材は調理の技術に頼っている。人類の進化史の大半は狩猟採集で、この1万年で農耕牧畜と穀物が主食の文明が築かれた。その利点と欠点を検証する。
日本女子大学 国際文化学部国際文化学科 特別招聘教授
東京造形大学 客員教授
84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機にエジプト、シリア、ポルトガルなどの国々に暮らす。
2010年『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞2010、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。2024年『プリニウス』(とり・みき共著)第28回手塚治虫文化賞大賞受賞。著書に『ヴィオラ母さん』など。現在、『続テルマエ・ロマエ』を集英社「少年ジャンプ+」で連載中。
古代ローマ帝国にとって食は属州を増やすための重要な外交手段であり、豊かになった社会では、食は空腹を満たすだけの手段ではなく、精神性を高める表現へと進化する。歴史の中に垣間見える食文化から、未来へのヒントとなる人間社会のありかたを考察する。
十文字学園女子大学 副学長/京都女子大学 客員教授
東京造形大学 客員教授/多摩美術大学 客員教授
東京大学先端科学研究センター 客員上級研究員
1957年、大阪府生まれ。スイス・フランスでフランス料理を、味吉兆(大阪)で日本料理を修行。92年おいしいもの研究所設立。料理とは何か・人間はなぜ料理をするのか・人間とは何かを考える「食事学」「料理学」を広く指導。和食の観点から「一汁一菜」を提唱。著書『一汁一菜でよいという提案』(新潮文庫)『くらしのための料理学』(NHK出版)『一汁一菜でよいと至るまで』(新潮新書)『味つけはせんでええんです』政治学者中島岳志共著『料理と利他』 『ええかげん論』(ミシマ社)。家庭料理を再評価する食事学研究により2022年度文化庁長官表彰受賞。
人間は料理して人間になった。そして今も続けている行為は料理だけである。
料理は構想と実行が分離しない。料理とは人間を人間たらしめる大きな意義である。

